日本歯科材料工業協同組合
理事長 根來 紀行

日本歯科材料工業協同組合理事長を拝命いたしました根來紀行でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。理事長就任にあたりご挨拶を申し上げます。

当組合は、歯科医療で使用される歯科材料を製造する国内企業が加盟する団体です。多くの先人の方々のご努力、また加盟各社の皆さまの多大なご尽力により、1955年4月の設立以来70年近く歯科材料業界発展のために活動を続けてまいりました。

今日、日本は世界有数の歯科材料の開発・生産国となり、数多くの特徽ある製品が世界中の歯科医療の現場で貢献しています。
他方で、わが国の総人口に占める65歳以上の高齢者比率は2022年9月時点で29%を超えることとなりましたが、豊かな健康長寿社会を実現するため、歯科医療が果たす役割はたいへん大きなものがあると考えております。
また、口腔内の健康と全身疾患の健康との関連に対する認識が社会全体で高まりつつあり、国の医療行政にも反映されてきている状況があります。
こういった状況のもと、それらを支える歯科材料にも大きな役割期待があるものと考えております。

歯科材料には、製品としての品質の高さや完成度に加え、医療機器としての高い安全性、有効性が求められます。これらを担保するための規格作成、新事業創出のための環境の整備、製品・サービスの品質評価の仕組みの構築などを今後も継続、発展させ、日本の歯科医療に貢献すべく努力を続けてゆく所存でございます。

また、歯科材料業界に対する信頼性を維持・向上させるためには、コンプライアンスは最低限の条件であり、業界全体としてコンプライアンスの徹底がはかれるよう、組合としてもこれまで以上に取り組んでまいります。

加盟各社の皆様の一層のご理解、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。